Deep Black BoxAIのブラックボックスを、1問ずつ開けて手で動かす。全21問。
Question 16

賢くはならない。振る舞いが 誰かの好みにそろう

いま どこの話をしているのか ── 上の帯が これまでの章と この問の位置です。 下るたびに 得るものと 失うものがあります(積み上げではありません)。 下の段は この問の中身で、2022年3月・OpenAI の論文1本のやり方です (「指示に従わせる」arXiv:2203.02155。整えた相手は GPT-3・2020年・つまみ 1,750億個)。 下の段の ①②③ は【この問(問16)の中だけの手順】です (問15・問17 とは関係ありません)。問15 でできた LLM に 人が手を入れる順番で、 あなたが押すのは ② だけです。 できたものの「使い方」(思考の誘導など)は この列の外で、 最後の問で出てきます。いまの各社が同じやり方をしているかは、この論文には書いていません。
A と B は何が違うのか ── どちらが「良い」かは 決まっていません。押した人の好みが そのまま点になります

3組とも選んだ側の予測を 80% 以上に。

良いと思う方を押してください。正解はありません
P = σ( r(選んだ方) − r(選ばなかった方) ) ずれ = −log P の 3組の平均
σ はシグモイド。つまみは 6個の r(報酬)で、これを機械に動かさせます
[10歩]で 何をしているのか ── あなたが押した通りになるように、点の付け方を 直しています問1〜2 と同じ坂下りで、違うのは ずれの測り方だけ ── 人が押した方に 高い点が付いているかを測ります。 ここで作っているのは「点の付け方」です。 LLM 本体(上の図の ③)は、この画面ではまだ 1歩も動いていません。
0
% いちばん低い組
0目標 80%100
物差しが 2つあります ── 同じものを 2つの測り方で測っています。どちらで測るかで 答えが逆になります13億・1,750億 は つまみ(パラメータ)の数です
「一致率 7割」とは何か ── 40人の多数決ではありません。同じ1問を 2人に見せて、同じ方を選んだかを数えたものです
この問で覚えること
これが RLHF(人の好みによる強化学習)です。
答えの型の散らばり(模式)
得る有用性。同じ大きさの 整える前に 85% 勝つ。13億が 1,750億より好まれた
失う一部の力が下がる (SQuAD・DROP・HellaSwag・WMT15)。較正が壊れる 0.007 → 0.074
原典
役に立つところ
「誰の好みに合わせたか」が公開されているのは、この論文の約40人の例だけです。 ふだん使う道具が誰の好みで整えられたかは、ふつう分かりません。 出力の癖は、その道具を整えた人たちの癖だと思って読みます。他社が同じやり方をしているかは、この論文には書いていません。